
「ドローンはどこまで長く飛べるの?」など飛行距離について疑問を抱く方は多いでしょう。ドローンの飛行距離はモデルや使用環境によって異なります。最新のドローンは数kmの飛行が可能ですが、バッテリー寿命や気象条件などに影響を受けます。今回はドローンの飛行距離について詳しく解説します。
ドローンの飛行距離の定義とは?
ドローンの飛行距離は次の2つの定義に分けられます。
それは、航続距離と伝送距離です。ここではそれぞれの飛行距離について詳しく解説します。
航続距離
航続距離とは、ドローンのバッテリーの充電を満タンにした状態で飛行できる距離です。
たとえば、航続距離が10kmであれば、1回の充電で10kmまで飛行が可能です。一般的なドローンの飛行距離は、航続距離を示しています。
伝送距離
伝送距離とは、送信機の電波が届く距離のことです。
たとえば、伝送距離が1kmまでであれば、送信機のある場所から半径1kmの範囲内までしか飛行できません。つまり、操縦者からどれぐらい離れてドローンが飛行できるのかを表します。
ドローンの種類と飛行距離の違いについて
ドローンの飛行距離は、機種や操縦技術、環境条件によって大きく異なります。
ここからは具体的なドローンの種類と飛行距離について解説します。
トイドローン
トイドローンは主に室内や近距離での操作を目的とした初心者向けの小型ドローンです。
飛行距離は比較的短く、通常は50mから500m程度です。風や障害物に弱いため屋外での飛行には向いていません。
カメラドローン
カメラドローンは、空撮を目的とした中級者からプロ向けのドローンです。
一般的に2kmから10kmほどの飛行距離をもち、広範囲での撮影が可能です。バッテリー容量や通信技術が向上しているため長距離の飛行が可能です。
レースドローン
レースドローンは、高速での飛行を目的としたドローンです。
飛行距離は1kmから数km程度ですが、飛行速度が非常に速く機敏な動きを求められるため、スピード重視の設計がされています。
業務用ドローン
農業や測量、物流などの専門分野で使われる業務用ドローンは、飛行距離が非常に長く、10km以上飛行できるモデルもあります。
大型でバッテリー容量が大きく、GPSや高度なセンサーを搭載しているため安定した長距離飛行が可能です。
長距離飛行ドローン
軍事用途や探査などで使用される超高性能なドローンは、数百kmの飛行も可能です。
ただし、一般向けには販売されていない特別な用途のドローンです。
ドローンの飛行範囲とは?
ドローンの飛行範囲は法律で定められています。
具体的なドローンの飛行ルールは次の3つです。
目視範囲内での飛行
日本でのドローンの飛行範囲は、操縦者が目視できる範囲内と限定されています。
ドローンを目視できない場所や方角で飛行させる行為は法令違反にあたります。
航空法による高度制限
航空法により、空港周辺や高度150m以上の空域、人口密集地では、事前の許可なしの飛行は禁じられています。
もし、制限がある空域で飛行する場合は国土交通省への申請許可が必要です。
人への接近禁止
ドローンを飛行させる上で、建物や人の上空で飛行させる行為や夜間飛行も禁じられています。
もしこのような行為を行う際は、厳しい条件下で特別な許可が求められます。
ドローンの飛行距離に影響を与える5つの要因
ドローンの飛行距離や安定性にはさまざまな要因が影響します。その要因は次の5つです。
バッテリーの持続時間
ドローンの飛行距離にはバッテリー容量が関係します。
飛行中にバッテリーが消耗すると、飛行を早めに切り上げて帰還しなければならない場合があるためです。とくに寒冷地では、バッテリーの消耗が早くなるため注意が必要です。
電波干渉
ドローンの飛行距離には電波干渉も関係します。
とくに都市部や電波塔が多い場所での飛行は、ほかの電波が干渉し、通信が不安定になる場合があります。とくにWi-Fi接続のドローンでは、建物や周囲の通信機器によって飛行距離が大幅に短くなるケースもあるため注意が必要です。
障害物
ドローンの飛行の際は障害物がないところで操作しましょう。
ドローンにはジャイロセンサーと加速度センサーという2種類の慣性センサーが搭載されています。
このセンサーから得られる情報をもとにプロペラを回すモーターの出力が調整されるため、ドローンとコントローラーの間に建物や木々などの障害物があると、信号が遮られやすくなり、通信が途切れるリスクがあります。
風速
ドローンの飛行距離には風速も関係します。
風が強いとドローンの安定性が損なわれ、バッテリーの消耗が通常よりも早まります。とくに強風下でのドローン操縦は、風に逆らって飛行するためバッテリーの消耗が激しくなり飛行距離は短くなります。
気温
ドローンの飛行距離には気温も関係します。
低温な場所で操縦するとバッテリーが十分に機能せず飛行距離は短くなりやすい傾向です。高温な場所の場合では、バッテリーが加熱するリスクが高まります。
まとめ
ドローンの飛行距離は、種類や使用環境によって大きく異なります。トイドローンは短距離、カメラドローンは数km、業務用ドローンはさらに長距離を飛行できます。また、バッテリーの持続時間や電波干渉、風速、気温なども飛行距離に影響を与える重要な要素です。ドローンの飛行に関しては、法律により目視範囲内での飛行や特定の空域での制限もあるため、知識が不可欠です。ドローンの操縦の際は、安全に楽しむための知識やルールを把握し最適な環境で使用しましょう。