ドローンは、近年大きく成長している市場のひとつです。全国にドローンを体験できるイベントなども存在しているため、まだドローンを体験したことがない方も、今後触れ合う機会があるかもしれません。今回は、そんなドローンとラジコンの違いなどについて、詳しく解説するので、興味のある方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
ドローンとラジコンの違いは?
ドローンに詳しくない方は、ラジコンと何がどう違うのか疑問に思うかもしれません。こちらでは、そんな方のためにまず、ラジコンやドローンの定義や違いについて、解説します。
そもそもドローンとは、無人航空機と呼ばれるものであり、無人で飛行する機体を指します。対して、ラジコンは、無線操縦できる車やヘリなどの玩具です。そんなドローンとラジコンの違いは、以下のとおりになっています。
プロペラ
プロペラの数というのも、ドローンとラジコンで違いが出るポイントです。ドローンは、4枚であるのに対して、ラジコンは、プロペラが2枚だけとなっています。
また、仕組みにも違いがあるのもポイントで、ドローンはプロペラの回転数を変化させることで、移動するのです。しかし、ラジコンの場合は、2枚のプロペラを逆方向に回転させて、バランスを保ちます。
操縦方法や動力
操縦方法に大きな違いがあるのも特徴です。ドローンには、自律機能が備わっているということもあり、比較的操作がかんたんといわれています。対して、ラジコンは自律機能が備わっていないため、ドローンに比べて操縦が難しいのです。
また、動力に関してもドローンは、ポリマーバッテリーやリチウムイオンバッテリーが多いのに対して、ラジコンはモーター駆動となっているのも、大きな違いといえるでしょう。
使用目的
ラジコンは、玩具という位置付けとなっているため、趣味や遊び目的で使用されることが多いです。
それに比べてドローンは、趣味などの使用以外に、業務目的で使用される場合も多く、農業・撮影・軍事目的など幅広い用途で活躍しているのが大きな特徴として挙げられます。このように使用目的としても、大きな違いがあるのです。
ドローンならではの強み
上記でも解説したとおり、ドローンは、幅広い用途で活用できるのが特徴です。農業の分野では、ドローンなどの最先端技術の導入によって、作業負担を減らし、労働者の負担軽減にも役立っています。
空撮では、低空・狭所での撮影が期待できるため、映像のクオリティを一段と高めてくれるというのも強みです。そして、測量の分野では、ドローンにセンサーやカメラを搭載することで、地形を三次元的に測れるようになったため、3Dモデルが容易に作成可能というのも、大きな強みといえるでしょう。
自律性
ドローンには、自律機能が備わっているため、操縦が比較的かんたんというのも、独自の強みです。
さらに最新型のドローンになると、さまざまな機能が搭載されており、GPS・加速度センサー・気圧センサー・フライトコントローラーなどが使用されています。そのため、撮影や測量などの高度な用途としての利用が可能となっているのです。
災害時にも大活躍!
ドローンの種類によっては、災害時にも危険区域や高所などへの進入もできます。人を必要とせず、二次災害のリスクを防げるというのも、ドローンの強みといえるでしょう。
ドローン・ラジコンの共通の飛行ルール
ドローン・ラジコンは、どちらも上空を飛行する無人航空機という位置付けであるため、飛行ルールは同じです。こちらでは、ドローン・ラジコンの共通の飛行ルールを解説します。ぜひ飛行前にチェックしておきましょう。
航空法
どちらの飛行も航空法で決められたルールに則って操縦しなければなりません。航空法では、空港などの周辺・150m以上の上空・物件の投下・目視外飛行などが飛行禁止のケースとなっています。
そのため、飛行前に自分が飛行する区域がこちらの禁止されている空域や方法に該当していないか、事前に必ずチェックしておきましょう。
小型無人機等飛行禁止法
こちらの小型無人機等飛行禁止法は、国家議事堂などの国が重要としている施設周辺の飛行を禁止するというものです。それ以外にも、市町村によって条例が異なっていたり、独自の飛行ルールが存在しているケースがあるため、そちらも必ず守って利用しましょう。
また、ドローンだけでなく、ラジコンでも100kg以上の機体は、機体登録が必要というのもルールとして必ず覚えておくべきです。
まとめ
今回は、ドローンとラジコンの違いについて、詳しく解説しました。今回紹介したようにドローンとラジコンには、さまざまな点で違いがあったり、魅力的な部分も異なってきます。しかし、どちらも上空で飛行するものであるため、事故が発生しないように法律やルールをしっかり守って、安全に利用することが重要です。それぞれいいところがあるラジコンとドローンをうまく使い分けて、自分に合ったものを利用していきましょう。