ドローンというと公園で飛ばしている小さなものもあれば空撮に使う本格的なものもあります。さまざまなドローンがありますが、飛ばしてよいところや法律について知っていますか?ドローンはルールを守って安全に操縦する必要があります。これから操縦してみたいと思っている方は、ぜひ本記事をご一読ください。
無許可でもOK?ドローンの飛行はどこで可能なの?
ドローンは人気のある機器ですが、近隣でその飛行を見かけることはあまりありません。飛行には規制やルールがあり、安全に配慮する必要があるのです。こちらでは、どのような場所で飛行が可能なのか解説します。ドローンの飛行には重量によって異なるルールがあるのです。
100グラム未満のドローン
ドローンは大まかに分けて100グラム未満のものと、100グラム以上のものに分類されます。100グラム未満のものは一般に「トイドローン」と呼ばれ、手軽に楽しめる低価格なものが多いです。
このカテゴリーのドローンは航空法などの規制の対象外になることが多いため、許可なしで操作することが一般的です。ただし、公園などでの飛行は周囲の安全を考慮して禁止されていることが多いので、飛行場所は適切に選ぶ必要があります。
100グラム以上のもの
100グラム以上のドローンを飛ばす場合は、航空法や小型無人機飛行禁止法などの規制に従う必要があります。無許可で飛ばしてもよい場所は、自分の所有する土地や屋内、飛行禁止区域に指定されていない河川敷、スクールの飛行場などです。
ただし、所有する土地でも人口密集地や国の重要施設の近くなど、飛行が禁止されていないか確認する必要があります。また、飛行制限があるため、高度は150メートル未満に制限されているのです。
空港周辺や人口密集地、他人の私有地などは飛行が禁止されているので、法令を遵守し、他人に迷惑をかけないようにしましょう。
許可申請をすれば飛行可能な場所は増える
ドローンを飛ばす際は、周囲の人々や物にぶつからないようにするためにも、飛行する際は周囲に配慮することが重要です。しかし、仕事やスキルアップのためにはさまざまな場面でドローンを使用したい場合があります。
そのような場合は、地方航空局長に許可申請を行うことで、特定の条件下での飛行が許可されることがあるのです。
まずは機体登録が必要
100グラム以上のドローンを所有する場合は、2022年以降、機体登録が必要となりました。機体登録を行わないと飛行することができませんので、まずは登録手続きを行いましょう。無許可での飛行によるトラブルや事故を防ぐために、この登録制度が導入されたのです。
登録はドローン情報基盤システム2.0を通じて行われます。書類提出やオンライン提出が可能です。個人情報や機体情報を入力し、申請手数料を支払います。手続きが完了すると、登録番号が発行されますので、機体にしっかりと記載しておきましょう。
特定飛行は許可申請が必要
特定の飛行行為には許可申請が必要です。夜間飛行や目視外飛行などの特殊な条件下での操縦は、許可なしに行うことはできません。空撮やプロの仕事で必要な場合は、きちんと許可を取得しましょう。
また、人や物に近づく飛行やイベント上空での飛行など、リスクが高まる状況での飛行も、許可が必要です。危険物の輸送や物体の落下など、とくにリスクのある行為も同様です。荷物の配送や農薬の散布など、ドローンをビジネス目的で使用する場合も、許可を取得する必要があります。
もし規制に違反したら罰則がある?
ドローンに関する規制はさまざまなものがあるので、気がつかずに禁止区域で飛行させてしまったなんてことも考えられます。もし規制に違反してしまったらどのような罰則があるのか、こちらでご紹介しましょう。
懲役や罰金の可能性がある
飛行禁止区域で無許可のままドローンを飛行させたり、国の重要施設や禁止されている公園で飛行させたりすると、懲役や罰金の対象となる可能性があるのです。
また、他人の土地でドローンを飛行させると、土地への侵入として所有権の侵害とみなされ、懲役や罰金だけでなく損害賠償を請求されることもあります。実際に逮捕された事例も存在するため、違法行為を避けるためにも、関連する法律や実例について事前に確認することが重要です。
アプリで探してみよう
最近ではドローンの普及にともない、利用可能な飛行場所を示すアプリが登場しています。これらのアプリを活用することで、飛行が許可されている場所を簡単に見つけられるのです。
アプリの情報を利用しつつ、自分自身でも飛行できる場所を確認することで、より安全かつ楽しいドローンの飛行を楽しむことができるでしょう。
まとめ
ドローンを扱う際には、飛行に関する安全性と法規制を常に意識することが不可欠です。飛行する場所が安全かどうか、また規制されていないかどうかを確認するために、航空法や地方自治体の規制を調べましょう。近年では、ドローン飛行可能な場所を示すアプリも利用できるので、これらの情報を活用しながら安全に飛行することができます。ドローンを楽しむために、安全かつ法令を遵守した飛行を心がけましょう。