ドローン操縦士として、ドローンの墜落は避けたい大きなリスクのひとつです。本記事では、ドローンが墜落する主な原因をご紹介して、あわせて事故を未然に防ぐ方法も解説しました。これからドローンを使いたい方はもちろん、すでに使用している方、これから活躍の場を広げたいと考えている方も、ぜひ参考にしてください。
ドローンの墜落を引き起こす3つの原因とは
ドローン操縦士として活動の場を広げるためには、安全な操縦技術を身に付けることが不可欠です。
ここからは、ドローンの墜落を引き起こす3つの主な原因を解説します。
操作スキルの不足や操縦ミス
最も一般的な墜落原因のひとつは、操作スキルの不足や操縦ミスです。
とくに初心者は、緊急時の対応が遅れる場合が多く、予期せぬ状況に対処できないことがあります。たとえば、飛行中にドローンが突然傾いたり、風に流されたりする場面では、冷静かつ迅速な対応が重要です。
しかし、基本的な操縦スキルが未熟だと、緊急時に焦って誤操作をしてしまい、結果として墜落を招くことがあります。
機体の故障や整備不良の見逃し
ドローンの機体そのものに原因がある場合も、墜落のリスクが高まります。
たとえば、モーターやプロペラの故障、バッテリーの劣化などです。また、整備不良によるトラブルも、予防できるはずの事故を招く一因です。飛行前に機体の点検を怠って小さな問題を放置していると、大きな事故につながる可能性があります。
強風や雨など飛行に影響を与える天候
ドローンの飛行に影響を与えるもうひとつの重要な要素は、天候です。
強風や雨、霧などの悪天候は、ドローンの操作を非常に難しくし、墜落の危険性を高めます。とくに風が強い日には、ドローンが風に流され、制御が効かなくなる可能性も否定できません。また、雨が降っていると、機体に水が侵入し、故障するリスクも高まります。
ドローンの墜落事故を防ぐためにできる3つの対策
ドローンの墜落は機材の損失だけでなく、周囲の安全にも影響を及ぼすため、常に細心の注意が必要です。
ここからは実践できるドローンの墜落事故を防ぐための、すぐに実践できる3つの対策について解説します。
操縦トレーニングでスキルを身につける
基本的な操縦技術を習得することが、墜落事故を未然に防ぐための第一歩となります。
たとえば、離着陸やホバリング、安定した飛行などの基礎操作は、ドローンの動作を理解するために欠かせません。シミュレーターを使って、基本技術を磨くことはもちろん、実際の飛行を通じて感覚を掴むことも重要です。
最初は、広く障害物が少ない場所での練習を心掛け、徐々に操作に慣れていくとよいでしょう。
定期的に機体をメンテナンスする
ドローンは精密機器であるため、定期的なメンテナンスを怠ると故障の原因になります。
とくにバッテリーやプロペラ、モーターは飛行に直接影響する重要なパーツです。これらが劣化したり、異常があったりすると、飛行中に突然機体のバランスが崩れ、墜落することがあります。飛行前には、必ず機体の点検を行いましょう。
飛行後も定期的にメンテナンスを行い、必要に応じて部品を交換することで、長期間安全にドローンを運用できます。
飛行場所・天候条件を適切に判断する
強風や雨などの悪天候は機体の制御を難しくし、墜落のリスクを高めます。
初心者の場合、風速が5メートルを超えるような条件では、飛行を控えることが望ましいです。また、飛行場所についても注意が必要です。障害物の多いエリアや人が密集している場所での飛行は、誤操作が命取りになります。
また、飛行予定地域の法律や規制も事前に確認し、適切なルールに基づいてドローンを飛行させることが大切です。
ドローンの墜落事故が起こった際にとるべき3つの行動
どれだけ技術を磨いても、予期せぬトラブルでドローンが墜落する事態は起こりえます。
ここでは、ドローンが墜落事故を起こした際に、ドローン操縦士が取るべき3つの行動を解説します。
周囲の安全を確保する
ドローンが墜落した直後に最も重要なのは、周囲の安全を確保することです。
ドローンが墜落したことで、破損した機体の一部が飛び散ったり、人に当たって怪我を負わせたりする危険があります。まずは現場の状況を冷静に把握し、周囲にいる人が安全かどうかを確認しましょう。
もし人が巻き込まれている場合は、速やかに応急処置を行い、必要に応じて救急車を呼びましょう。操縦士自身も無理をせず、可能な限り安全な距離を保ちながら状況に対処することが大切です。
事故の報告をする
日本では、一定の条件を満たすドローンの事故については、国土交通省に報告する義務があります。
具体的には、人に怪我をさせたり、建物や他の機体に損害を与えたりした場合が該当します。報告を怠ると罰則を受けることもあるため、速やかに対応しましょう。さらに、地元の警察や関連機関への通報が必要な場合もあるので、報告先についてその場で確認しておくとよいでしょう。
事故原因を調査する
なぜドローンが墜落したのか、その根本的な原因を把握しなければ、同じミスを繰り返すリスクがあります。
まずは墜落時の状況や天候、機体の整備状況、操縦ミスなど、可能性のある要素を確認しましょう。ドローンのフライトログがある場合は分析して、機体やシステムに問題がなかったかを確認するのも有効です。原因を特定したら墜落防止の対策を講じ、再発防止に努めましょう。
まとめ
ドローンの墜落事故は、技術や経験に関係なく、誰にでも起こりえるリスクです。しかし、適切な対処を知っておけば、その被害を最小限に抑えられます。ドローン操縦の初心者や経験者を問わず、さらなる技術向上を目指すなら、専門的な指導が受けられるドローンスクールへの入校がおすすめです。プロの講師からの実践的な指導や最新の知識を学ぶことで、事故発生のリスクを減らし、安全に飛行するスキルを習得できます。ぜひ、ドローンスクールで技術を磨き、ドローン操縦士としての活躍の場を広げましょう。
