
ドローンがどのくらいの速度で飛行するのか気になる方は多いのではないでしょうか。結論として、ドローンの飛行速度はドローンの種類によって異なります。本記事では、ドローンの速度はどのくらい出るのかについて詳しく紹介します。高速飛行時の注意点と安全策についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
ドローンの基本的な飛行速度とは?
2024年現在、空撮に使用されているドローンの定番機種では、時速50キロから80キロほどの速度で飛行できます。走る際の速度が時速5キロから10キロ、自動車の速度が時速40キロから60キロであることから考えると、一般的なドローンであれば自動車よりも早く飛ぶことがわかります。
時速50キロから80キロは最高速度であり、常にこのスピードで動き続けるわけではありません。ゆっくりと人が歩く程度の速度で飛ばすこともできるので、ドローンの操縦になれるまでは低速で飛ばすのをおすすめします。
ドローンの種類別速度の違い
ドローンの速度は、機種によって大きく異なります。速度を重視して購入する際は、必ず機種の速度を確認してから購入を検討してください。
なお、最高速度で飛ばすには飛行開始から数秒の時間がかかるため、操作方法や飛行環境によっては機種の最高速度を再現できない場合があります。
空撮向け機種の速度
空撮で使用されるドローンの機種は、時速50キロから80キロ程度の速度が一般的です。
鳥の視点で映像を撮影できる性能が備わっており、さまざまなシーンの撮影に利用されています。
農業向け機種の速度
農業向けの機種は、時速10キロから30キロほどの速度で飛行するケースが一般的です。飛行速度よりも、広範囲の作業や重さに耐えられる設計が重視されています。
測量・点検向け機種の速度
測量・点検で使用される機種の速度は、時速10キロから60キロほどです。
人の手作業よりも効率的に広範囲で作業が可能な点が特徴です。
レース向け機種の速度
レース向け機種は、一般的に時速80キロから180キロほどの速度で飛行が可能です。
ギネス記録の最高速度は時速480キロで、速度に特化した機種が多数存在します。
トイドローンの速度
トイドローンの速度は20キロから80キロほどですが、機種によって大きな差があります。
軽量で初心者向けのトイドローンは、申請なしで飛ばせる点が魅力です。
高速飛行時の注意点と安全対策
最後に高速で飛ばす際の注意点と安全対策を紹介します。ドローンの機種によっては電車以上の速度で飛ばせますが、高速運転はすぐに止められないなどの危険性をともなうため、十分に気を付けて操縦する必要があります。
事前に現地の下見をする
ドローンを飛ばす際は、飛ばすより先に目視による現地の下見を行いましょう。
事故やトラブルの予防には、障害物や高圧線などを事前にチェックすることが重要です。
電波が届く距離に注意する
ドローンはコントローラーの電波で操縦しますが、電波が届く距離には限度があります。
高速飛行中に注意しないと、電波が届かない距離まで離れてしまう恐れがあります。
充電残量に注意する
ドローンは速度を上げて飛ばすほど、バッテリーの消費が早くなります。
飛行中の突然のバッテリー切れは、落下や機体の破損を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。
十分に練習を積んでから実施する
高速での飛行は操作が難しいため、十分に練習を積んでから行いましょう。
安全第一で操縦することを心がけ、低速飛行から始めて慣れていくのがおすすめです。
まとめ
本記事では、ドローンの速度について詳しく紹介しました。ドローンの飛行速度は、機種によって大きく異なりますが、空撮で使用される機種であれば時速70キロ、農業で使用される機種であれば時速20キロほどの速度で飛行できます。ギネス世界記録に登録されている速度は時速480キロですが、市販されているドローンでは200キロ程度までしか出せず、レースで使用されているような飛行速度を実現するためには自作する必要があります。趣味での使用を考えており、ドローンが初めてなのであれば、許可申請なしで飛ばすことができるトイドローンから挑戦してみるとよいでしょう。本記事が、ドローンの購入を迷っている方のお役に立てれば幸いです。